ある研究によれば、バーンアウトの主要な原因は「期待」（expectation）にあるのだそうです。
そのことを聞いた時、以前読んだ「リーダーシップのダークサイド 心の闇をどう克服するか」という本（タイトルがスターウォーズっぽい笑）に「期待には２種類ある」ということが書かれていることを思い出しました。
その部分を以下に引用させていただきますので、参考にしてください。
期待（expectation）。期待とは、正確には何なのだろうか。この言葉自体は明らかに「期待する（expect）」という基語から派生している。最も単純な語形で、「期待する」とは、それを当然なこと、しかるべきこと、あるいは必要なことと考えることを意味する。しかしこの言葉には、義務感に強いられて、義務感に駆られてという意味もある。…期待はある程度必要だが、私たちの人生において、期待はもろ刃の剣になりうる。…私たちは子どもたちや配偶者やリーダーに対して、健全な期待を持つべきである。そのような期待をするならば、私たちが彼らを信頼し、ある水準の行動をとって、一定の業績を達成できると信じていることを伝えることができる。このような健全な期待をかけると、人はやる気になり、求められている行動ができるようになったり、また自分の現時点での水準を上回る業績を上げることができるようになったりする。しかしもう一方で、私たちの期待が日現実的であったり、自己中心的な動機から生じていると、そのせいで、その期待を受けた人の人生がひどく破壊されることもありうる。…肯定的な期待であれ否定的な期待であれ、自ら課した期待であれ他の人から課された期待であれ、期待は私たちの人生に強く影響を及ぼす。しかし不幸なことに、期待はひどい破壊をもたらすこともある。
（「リーダーシップのダークサイド 心の闇をどう克服するか」P161〜162より引用）
きっと「愛」に基づいた「期待」じゃないと長続きはしないのだと考えさせられました。またこのチャプターでは、イエス・キリストは「期待」とどう向き合ったのか？聖書から説明されています。何よりも、神の恵みを正しく理解し、それを自分に適用することで非現実的な期待に振り回されることから解放されることが教えられます。
「リーダーシップのダークサイド 心の闇をどう克服するか」はどんな人間にも存在する「心の闇」について考えさせられる、また自分の「心の闇」が何かを見つけるヒントを与えてくれる本です。
きっと参考になると思います。
