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「ミネルバ大学」の本をゲット&読了

  • 執筆者の写真: SOH
    SOH
  • 2019年3月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年4月27日

この記事を書いているのは、趣味が岩盤浴の伊藤です。(@itosoh



ミネルバ大学の特徴↓

・2014年に開校したばかりの新しい大学なのに世界中から2万人以上の受験者が集まる

・授業がすべてオンライン

・講義式の授業ではなくアクティブラーニング

・キャンパスが存在しない

・学生は4年間で世界7都市を拠点に全寮制

↑などなど、ネット記事で読んだミネルバ大学に関するユニークな特徴に興味を覚え、ミネルバ大学に関して日本語で書かれている唯一の本をゲット。&読了。



ミネルバ大学の本





感&想


読んでみて「すごっ」と思ったのは、オンライン授業とは言っても、使うツールはSkypeやLineなどではなくて、ミネルバ大学独自のオンラインプラットフォーム(Active Learning Forum)を使うっていうこと。これは学生の学習効果を向上させるために綿密にデザインされていて、従来の教室での授業を上回るものを提供するめちゃめちゃすごいシステム。(詳しくはミネルバ大学日本人初の学生によるブログ記事にも書いてあります。)


それから、ミネルバ大学は「紙媒体の宣伝広告はほぼゼロ」というのも印象的だった。既存の大学にはほぼ間違いなく学校紹介のパンフレットがあるけど、ミネルバ大学にはそれがない。じゃあ、どうやって世界中から年間2万人を超える受験生を獲得したのか?その秘密は「徹底したSNSマーケティング」にある。ミネルバ大学は様々なSNSを駆使して頻繁に自分たちの活動を発信してる。ミネルバ大学のFacebookのフォロアーは約43万人で、これは自分たちよりも100年以上も歴史があり、卒業生も圧倒的に多い名門大学並みの数。(日本の東京大学は約7万人)若い世代がターゲットの組織にとって、SNSを使ったアピールがどれだけ重要なのか再確認させられる。



「高級な紙パンフレットは読まれることなく、その多くは捨てられる。インターネットで情報が随時更新可能な時代に、パンフレットは学校紹介の適切なツールではない」(『世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ』P208より)
「高級な紙パンフレットは読まれることなく、その多くは捨てられる。インターネットで情報が随時更新可能な時代に、パンフレットは学校紹介の適切なツールではない」(『世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ』P208より)



そして一番面白かったのは、ミネルバ大学の創設者であるベンの物語。

↓ベンの物語スーパー要約文

ベンは「既存の大学と全然違うものをつくろう!」と決意してから、起業家たちにプレゼンして周るのだけど、「君は狂ってる」とアイディアを拒絶される。でも彼はあきらめなかった。凝り固まった伝統などの気づいていてもなかなか改善できない「負の遺産」もっている既存の大学を改革するよりも、ゼロから大学をつくった方がその「負の遺産」を考慮せずに、最初から最高のものを提供することに力を注ぐことができる。ベンはそう考えた。そして彼の決意は揺るがなかった…

きっと「負の遺産」って大学だけではなくて、あらゆる組織や共同体にあるもので、改革するのにめちゃエネルギーが必要なんだと思う。かといってゼロから組織をたてあげるのがイージー(楽)かと言ったら決してそんなことはなくて、同じようにめちゃエネルギーが必要に違いない。大切なのは明確な価値観、使命、ビジョンがあること。諦めないこと。ミネルバ大学の本を読み、大切な原則を再確認させられた。


ミネルバ大学に興味ある人は読んでみてくださいませ。↓


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